サボリだと思われて......
みんなからです。家族からもですし、同級生からも直接言われましたね。”サボり”って。「サボれて楽でいいよな」って。先生からも「よく来たね」よりも、「来ないと駄目だよ」とか「単位落とすぞ」とか、そういう言葉が多かった。
理解されないのもそうだし、そうやって言われると、これはさぼりなのかなって自分でも結構思う。何か自分が怠けてるのが悪いっていう否定感じゃないですけど、行かないんじゃなくて行けないんだけど、行けない自分が悪いみたいな。休んでいいよって言われた記憶はあんまりないです。
結局行けなくて、夕方になってみんなが帰ってくるような時間になると、”今日もまた行けなかった”って言って自分を責める。
家にも居場所がない。
家にいるしかないけど、祖父母が気になるから、家も安心できる場所ではない。けど、学校はもっと安心できないから、どこにも居場所がないです。だから、電車でウロウロするしかないとか。行けない自分の気持ちとか、家にいる時にどんなことを考えながら家に居るのかみたいな話ができる場所が無かった。私は学校のカウンセリングは定期的には行けてたので、そこでしか言えない。それは結構しんどかったかな。
誰にも会わずに行って、誰にも会わずに帰れるように......
みんなが授業を受けてる時間中にカウンセリングを受けるようにして、他の生徒さんたちに会わないように、誰にも会わずに行って、誰にも会わずに帰れるように、送迎してもらったりしてました。生徒とすれ違うことがしんどかったです。
転学するしかなかった。実質、選択肢は一つしかない。
テストで良い成績をとっても、出席数が足りないから全部なかったことにされる。学校の先生に直談判したけど、補講を受けることもできなくて、単位が取れなかったって感じです。
私にいろんなことを言った先生であったりとか、”さぼり”って言ってきた同級生とかは、みんな普通に学校に行けて、単位を取って進んでいくのになぜ自分が出ていかなきゃいけないんだっていう悔しさはありました。お金も掛かるじゃないですか。転学すると、私立の高校に行ってたのでここまでお金払って高い学校に行ってたのに...
久しぶりに学校に行った時の周りの反応は結構辛かった
休みがちなのにテストでいい点数とかが取れると「休んでるくせになんでそんな点数が取れるんだ」って思われて。自分で勉強してただけなんですけど。
周りのまなざしがしんどくて。やっぱり経験者の人達の声を聞くと、同じ学校の人に会わないようにしたとか、駅とかに行くと同じ学校の人と会うのがしんどいとか、制服姿の子を見るだけで自分とその人を比較してしまう。このしんどいのは、わたしもあったし周りからもよく聞きます。やっぱり不登校になると、不登校になっている本人に問題があると思われがちです。そういう目線を向けられるし、言われてしまうこともあります。行けるのが良い、行けないのが悪いみたいな見方が根強いので。
やっぱり結果しか見られない......自分で何とかしなきゃいけない
不登校になった事実と、その原因を探ろうとする...そこまでしかされないので、その背景に何があるかとか、不登校になった後に、例えば次の居場所を探さなきゃいけないとか、繋がっていかない。自分で動かなきゃいけないことの困難さがあると思います。転学とか退学ってなったら、そこから先はほったらかしなので。